ここでも、何回か「スケッチ淡彩」の趣味を行いたいことを書いたが、まだ始まらない。でも、今度こそもっと身近な方法で「スケッチ」をはじめることができるかもしれない。
最近こんな本が新書版で出て興味深く読んでいる。
「スケッチは3分」山田雅夫 著 光文社新書
私は今から20年以上前、35歳を越えた時に人生半分に達したと意識仕出した。それから、だんだん好きなことをして生きて見たいと思うようになった。まだ独身の身である。何ができるか。
私は子どもの頃から絵が好きだった。小学校5・6年生は水彩絵の具が図工の教材になった。担任の先生は絵が好きだったので、狭山丘陵のふもとへよくスケッチに出た。この、スケッチの授業の影響で、私は水彩画が好きになった。しかし、中学では水彩画の教材で使わない。でも、私はそれを捨てることなく大事に持っていた。そして、時々描いていたことを覚えている。
20代の頃からは美術全集などを集めたり、美術展などに何回か行ったこともある。私はこのように少しは絵を鑑賞しながら、自分の好きな、自分の描きたい絵を絞り込んでいたのかもしれない。また、風景が好きだったので、日常で風景を見るときに、頭に備えているキャンバスにその風景を取り込むように見るようになっていった。これは今でも変わらない。つまり、これは見る瞬間、瞬間を絵として見ていることか?
「アトリエ」という絵の描き方の雑誌があった。そこにいろいろな画家が、毎号自分流の描き方を照会していた。そして、私はその雑誌を見て自分の書きたい好きな絵を発見した。「私もこんな風に絵を描けないかなー」という思いが膨らんでいた。
そんな時期、その好きな絵の先生が立川駅ビル内にある朝日カルチャーセンターで講座を担当していることを知った。講座名は「スケッチ淡彩」、教材はダーマートグラフ(脂っぽい色鉛筆)と透明水彩を使う。週1回午後の2時間半。教室で花束を描くことと、吉祥寺の井の頭公園に行って風景を描くことを交互に行う。ダーマートグラフでの下書きは数分で行う。「30秒以内での印象を描く」と先生は言っていた。
当時、私は市役所・福祉事務所で生活保護ケースワーカーをしていた。ケースワーカーの仕事というのは、自分の裁量で仕事を進めていける要素が大きいので、計画的・定期的に休暇をとることも可能であった。そこで、この「スケッチ淡彩」講座を申込んだ。水曜日の午後、仕事は年次有給休暇をとって、午後からの講座に駆けつけた。さすが、毎週は休みづらいので、月4回の内2回行ければよいと割り切って、2年3か月通った。
30人ぐらいの人が集まっていた。女性は40代以降、男性は少なく退職した60代以降の人が多かった。私は珍しい年齢であった。私はそれなりに上達した。講座ばかりでなく、その頃はよく車で近くへ出かけて描いていた。講座の自主グループでは、年2回グループ展を開催していたが、私もそこへ出品したりした。
あれから、もう20年以上たった。開業したらなんとしても、これを趣味としてはじめたいと決意した。が、開業6年目になってもまだ始まらない。当時描いた絵を引っ張り出して、事務室内に飾っているのだが・・・・。でも、いつかきっとはじめるのだ、という思いは時々込み上げて来る。
今は57歳になり人生も残すところ20~25年である。いや、場合によっては、10年~15年でおさらばである。5年を1単位とすると10年はたったの2単位である。1単位5年の年月は過去5年間を振替えれば、いかに短いか解る。その短さで2単位なのだ。15年で3単位、20年で4単位・・・・。こう計算すると、確実に終点が見えてきてしまう。
そして、何を大切にして生きたらよいのかも見えてきそうである。
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