7-4 改正社会福祉士養成課程・新カリキュラム
2007年度に法改正された社会福祉士の新しい養成課程は、今年度から施行されているところである。この社会福祉士養成課程の改正による新カリキュラムは、名称や内容がどのように変わっているのか、すでに販売されているテキスト等で知ることができる。来年の第22回社会福祉士国家試験は、この新カリキュラムで実施される。
ここでは、新カリキュラムの構成と、サービスに関する知識の範囲のところで、新たに加わった科目を見ておこう。新教育カリキュラムの特徴は、従来とは違う5つの科目群で整理・構成されていること、また、新たなサービスの追加は、これまでの福祉の分野を超えていることに注目したい。
(新教育カリキュラムの構成)
①人・社会・生活と福祉の理解に関する知識と方法
②総合的かつ包括的な相談援助の理念と方法に関する知識と技術
③地域福祉の基盤整備と開発に関する知識と技術
④サービスに関する知識
⑤実習・演習
(「サービスに関する知識」の構成に加わった科目)
・保健医療サービス ・就労支援サービス ・権利擁護と成年後見制度
・更生保護制度
改正された社会福祉法に基づく新しい教育課程の改正理由は、厚生労働省の説明資料では次のように指摘されている。
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説明資料「社会福祉士養成課程における教育内容等の見直しについて」の以下抜粋
Ⅰー①新たな教育カリキュラム
1.社会福祉士制度施行から現在に至るまでの間に、介護保険制度の施行等 による措置制度から契約制度へ の転換など、社会福祉士を取り巻く状況
は大きく変化しており、今後の社会福祉士の役割としては、
① 福祉課題を抱えた者からの相談に応じ、必要に応じてサービス利用を支
援するなど、その解決を自ら支援する役割
② 利用者がその有する能力に応じて、尊厳を持った自立生活を営むことが
できるよう、関係する様々な専門職や事業者、ボランティア等との連携を図
り、自ら解決することのできない課題については当該担当者への橋渡しを
行い、総合的かつ包括的に援助していく役割
③ 地域の福祉課題の把握や社会資源の調整・開発、ネットワークの形成を
図るなど、地域福祉の増進に働きかける役割
等を適切に果たしていくことが求められている。
以上の新しい社会福祉士に求められる役割に基づく教育課題は、以下のように整理されている。
2.今後の社会福祉士の養成課程においては、これらの役割を国民の福祉ニ
ーズに応じて適切に果たしていくことができるような知識及び技術が身に付け
られるようにすることが求められており、具体的には、
① 福祉課題を抱えた者からの相談への対応や、これを受けて総合的かつ包
括的にサービスを提供することの必要性、その在り方等にかかる専門的知
識
② 虐待防止、就労支援、権利擁護、孤立防止、生きがい創出、健康維持等
に関わる関連サービスに関わる基礎的知識
③ 福祉課題を抱えたことからの相談に応じ、利用者の自立支援の観点から
地域において適切なサービスの選択を支援する技術
④ サービス提供者間のネットワークの形成を図る技術
⑤ 地域の福祉ニーズを把握し、不足するサービスの創出を働きかける技術
⑥ 専門職としての高い自覚と倫理の確立や利用者本位の立場に立った活動
の実践
等を実践的に教育していく必要がある。
※参照「社会福祉士養成教育方法論」2008.12.15 弘文堂 川廷宗之編
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